ZOETROPE ALL STORY



ゾエトロープ「biz」 (BOOK PLUS) (単行本)

出版社: 角川書店 (2001/03)


この本はネットの知り合いから教えて頂いて、古本データベースの古書店から通販購入しました。

Amazonでは中古本が1円になっているので買いづらい...この価格はどうしてなんだろう。送料除きせめて数百円は払いたいですよね。

最近のアメリカ文学読み慣れないのも手伝って、理解するのにちょっと時間がかかりました。(面白いのは読んですぐに分かるのですが、背景なんかは英国や欧州のそれの方が親しみやすい)

映画に詳しい方は、映画監督フランシス・フォード・コッポラの企画・編集による同名の米季刊小説誌をご存知かと思います。国内ではbizとpopの2冊に分けられて発行されました。今回はそのうちのbizを読みました。

まず、編者コッポラの手になる序文は必読です。

詳しい解説・引用は控えますが、思わず映画ファンの誰かに話したくなる内容なので、写真やイラストが挿入されているであろう元の雑誌も探して読みたくなります。
書き出しにある、公園と庭園に囲まれた夢のスタジオが本当にあって、少数精鋭のスタッフが盛んに映画制作に向けて活動しているのだと実感させます。

本書に収められた短編のうちのマイ・ベスト3:

?ティム・ゴトロー『片腕の女と踊りながら』

初めは、他のサスペンス風の話が勝っていたのですが、読み進めるうちに何度もリピートしたくなる内容なのでNo.1でした。

恋人から製氷所を一時解雇された労働者が、骨休めの旅でヒッチハイクした、片腕をなくした女と同行する話。両者とも自分について語り上手でないところがいいのです。一緒にいてもダンスを共にするのが精一杯の二人が最高。

物語の背景が砂漠だったり緑の少ない場所なので、のどが渇いて水を飲みたくなります。

?ポール・グリナー『ノースウッド』

これはいつか映画化欲しい短編です。読み始め当初一番のお気に入りでした。

母ジョアンと娘アマンダはノースウッドの大学の説明会に向かう。入学事務局のミスター・ステムラーは二人を歓待し、娘を学生のベッキーに紹介する。

ジョアンがステムラーに勧められ、彼の案内でハイキングに出かけると...。

複雑な構造をした『ウィアワーク・ブリッジ』が物語の鍵になっています。確認していませんが、きっと実在の橋なのでしょうね。舞台となるノースウッドの歴史や地理にも興味を惹かれました。

この話、感じよく見目良い人物を信用してはいけない、という警告でもあります。

?サラ・パワーズ『ソフィーとルイズ』

途中から読み出すつむじ曲がりでなければ、最初に載っている短編なのでこの物語を始めに読むでしょう。

菓子職人兼ミュージシャンと女流写真家の夫婦二人がさりげなく三つの嘘を会話に忍ばせ、それに友人夫婦も絡んで物語が展開する、洒落た一編。

主人公の夫婦の魅力が過ぎていてちょっと御伽噺のようだなと思ったのですが、映画の原作ではそれもありなのかな。ハッピーエンドですし。


この他にもサイコミステリー風や、ラストの70年代を思わせる日記も面白かったです。古書店で見つけたら、ぜひご一読を。







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ありがとうございます。その後検索して調べたら、ゾエトロープは【biz】と【pop】に加え、2003年に【noir】【blanc】も角川書店から出版されています。興味ある方はAmazon、古書店で探してみてください(^-^)ノ
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こだわりの映像作品(DVD、劇場映画、TV)他についての感想と雑記です。

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