三鷹で、シネマ。 



11/23〜25に三鷹産業プラザで開催された三鷹コミュニティシネマ映画祭。チケットを買ったのは2日分の予定だったのに都合で実際に行けたのは23日のみでしたが、貴重なフィルム2作品の上映に加えて鶴田法男監督・脚本家の高橋洋氏等豪華メンバーによるトークショーもあり、大型スクリーンでの映画を満喫した楽しい一日でした(^-^)♪

シネマトゥデイの記事
http://www.cinematoday.jp/page/N0047980
自作について熱く語る監督、大作を手がけた人物なのに非常に気さくで身近に感じました。


『おろち』

【スタッフ】
原作:楳図かずお「おろち」(小学館 刊)
監督:鶴田法男
脚本:高橋洋
【キャスト】
木村佳乃 中越典子 /谷村美月
山本太郎 嶋田久作
【ストーリー】
29歳――美しき姉妹を待ち受ける、悲しき運命のはじまり。
100年に一度永い眠りにつくことによって、不老不死の体を保ち、人の世を彷徨い続ける謎の美少女“おろち”。行く先々で起こる、人の業からなる悲劇、惨劇を、時に自らの不思議な力を介入させつつ、“おろち”は見つめ続ける。彼女は天使なのか、悪魔なのか・・・どこから来てどこへ行くのか・・・誰も知らない。“おろち”が家政婦として潜り込んだ門前家には二人の美しい姉妹がいた。門前家の女たちは誰よりも美しく生まれるが、29歳を過ぎる頃には突然美貌が崩れ始め、果ては化け物のように醜く朽ち果て、やがて死んでいくという。ある日、妹の理沙は醜く崩れ死んでゆく間際の母親から、もう1つの門前家の秘密を打ち明けられる・・・。
(amazonより)

オーディオコメンタリーのイヤホン装置をレンタルして、鶴田監督・脚本家高橋氏の詳しいトークと共に観る画期的な企画でしたが、映画と同時進行は度々聞き逃しがあり、私としては上映後の説明(スライドショー付き)が良かったかもしれません。

原作は未読のまま臨みましたが、二人の少女の子供時代のお下げ髪が、まさに楳図かずおのイメージ。華麗で広壮な屋敷ロケで古き良き時代そのままの情景が、趣味人で念入りな映画造りをする監督なのだなーと思いました。主演の木村佳乃さんの演技力にも圧倒されました。
改めてDVDをレンタルあるいは購入してじっくり細部まで見てみたいです。


『リング0〜バースデイ〜』

【スタッフ】
原作:鈴木光司「バースデイ」(角川ホラー文庫)
監督:鶴田法男
脚本:高橋洋
【キャスト】
仲間由紀恵
田辺誠一
麻生久美子
田中好子

鈴木光司のベストセラー小説を映画化したホラーシリーズの完結編。前作より30年前、劇団に入団した貞子はいつも何かの存在に怯えていた。若手女優の謎の突然死を機に、不可解な怪奇現象が起こり始める。想像を絶する貞子の秘密が明らかになる。
(amazonより)


上映後のトークショーは、鶴田監督・脚本家の高橋さんに加えて貞子の母役の雅子さん、伊熊博士役の伴大介さん、編集の須永弘志さんや小川真司プロデューサーも参加の華やかな映画談義でした。

映画の内容ですが、劇団とその上演模様は、『おろち』同様古めかしく重厚な舞台設定。
リングの本来の主題(呪いのビデオ)よりも自分好みで興味を惹きました。
鶴田監督の話からも、仲間由紀恵さんにとっては、貞子を演ずるのはかなりの難行だったのではと想像されます。彼女の演技は『トリック』のコメディエンヌ振りが過去の全記憶で、今回のホラー悲劇の主役はとても新鮮に感じました。
続編の原作『ループ』については全くストーリー内に入っていませんでしたが、これはまた別な映画化がもし将来あるなら期待したいところです。



次回はもっと時間とお金に余裕を持って、全日鑑賞してみたいと思います。






公式サイトに当日のレポートが掲載されました。
http://cinema.mall.mitaka.ne.jp/blog/98.html



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ありがとうございます。
三鷹コミュニティシネマの昨年度は、チケット買えなかったりで結局行けずに終わりました。
平成22年度の紹介映像 YouTube
http://youtu.be/F-RwBPyvv3o
この頃は、フェリーニの『81/2』『魂のジュリエッタ』etc.を上映したのですね。
ラストのあくびしている猫が、可愛いです。




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トールマン



トールマン(2012)
THE TALL MAN
THE SECRET [仏]
メディア 映画
上映時間 106分
製作国 アメリカ/カナダ/フランス
公開情報 劇場公開(キングレコード)
初公開年月 2012/11/03
ジャンル サスペンス

【クレジット】
監督: パスカル・ロジェ
製作: ジーン=チャールズ・レヴィ
ケヴィン・デウォルト
クレマン・ミゼレ
スコット・ケネディ
脚本: パスカル・ロジェ
撮影: カマル・ダーカウイ
プロダクションデ
ザイン: ジャン・キャリエール
衣装デザイン: アンガス・ストラティー
編集: セバスティアン・プランジェール
音楽: トッド・ブライアントン

出演: ジェシカ・ビール ジュリア
ジョデル・フェルランド ジェニー
スティーヴン・マクハティ ドッド
ウィリアム・B・デイヴィス
ジェイコブ・デイヴィーズ
サマンサ・フェリス
コリーン・ウィーラー
ガーウィン・サンフォード
ジャネット・ライト
イヴ・ハーロウ
ジョン・マン
ティーチ・グラント
フェルネ・ダウニー

【解説】
 「マーターズ」でホラー・ファンの注目を集めたフランスの新鋭パスカル・ロジェ監督が、「テキサス・チェーンソー」「トータル・リコール」のジェシカ・ビールを主演に迎えて贈るサスペンス・ミステリー。謎の幼児失踪事件が続発する寂れた寒村を舞台に、愛する我が子を取り戻すため奔走するヒロインが辿り着く驚愕の真相をスリリングに描く。共演に「ローズ・イン・タイドランド」のジョデル・フェルランド、「ウォッチメン」のスティーヴン・マクハティ。
 ワシントン州の炭鉱町コールド・ロック。かつては賑わいを見せたこの町も、鉱山の閉鎖によって今やすっかり寂れてしまっていた。そこへきて今度は、幼い子どもばかりが忽然と姿を消す不可解な事件が立て続けに発生する。目撃者の証言などから、フードを被った背の高い男“トールマン”の仕業との噂が広まる。そんな中、町の小さな診療所で働く看護師ジュリアの最愛の息子が何者かに連れ去られてしまう。必死に行方を追い、町外れのダイナーに辿り着いたジュリア。しかしそこで彼女が目にしたものは、あまりにも不可解な住民の態度だった。

(以上、allcinemaより)

只今渋谷シアターNで、絶賛上映中。


今回、絶対の客人さんのYahoo!映画レビューを、参考にさせていただきました。


ホラー作品だと、ことさら映像美を強調しては違和感のある感想になるかもしれません。
しかし、カメラワークといい、渇いた心に染み入る要素が映像から溢れて来て、次々と緊迫する展開に恐れおののきながらも、深い美術に感動する体験を提供してくれた映画でした。
炭鉱の町の背景そのものは、作家D・クーンツの「ストレンジ・ハイウェイズ」を思い起こさせ、そこに誘拐・殺人が加わると凡庸で平板な内容になるところ、これが初見のロジェ監督、他の追随を許さぬ見事な逸品に仕上げています。

タイトルの『トールマン』に言及している意見にたいしては、この言葉自体、神話あるいは怖い童話から抜け出た怪物の印象が強く、後世へ受け継ぐ価値が高いと思います。幾ら神秘的な語句や諺等、考え抜かれた題名でも、名前負けする作品より良いのではないでしょうか。

瀕死のジュリアが辿り着いたダイナーの女主人や保安官、町の住民の素性、生前の夫の役割、一回観ただけでは謎が解き明かされない部分があまりに多く、再度劇場かDVDで確認してみたいですね。

この映画を観る前、母の知人の家族(子沢山)について、家で母とちょっとした口論があって、鑑賞後、非常にそれが重く心にのしかかって来た感があります。
その家庭には事情があって片親のちがう子供が何人かいるのですが、児童養護施設や里親へ預ける方向では教育の機会は増えるにしても、養育の基本は実の親でしょう。
偶然、私が生まれる時取り上げてもらった医師が養子縁組制度の先駆者たる人なのですが、女性医師ジュリアの役割もサスペンスホラーから社会問題を主題とした映画として捉えるとどうなのか、興味は尽きない想いです。

IMDb

パスカル・ロジェ監督インタビュー ニコ動

Nifty 『トールマン』パスカル・ロジェ監督、「ハリウッドの洗脳から抜けなきゃダメ」と日本に警告




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ありがとうございます。
今年12月2日で本作品を含めクロージング上映中の渋谷シアターNが閉館になります。ここでしか上映されないマニアックな映画の行く場がなくなりそうで、常に不安にかられます。渋谷まで行ける方、いずれも楽しめる上映作品なので、是非12/2(日)閉館までの鑑賞をお薦めします。
アクセスマップ 
駅から遠いビルでもよいので、いつか同館が再開される夢を…

マリアの受難



Amazonは、こちら

来春公開の映画『クラウド・アトラス』の共同監督を務めているトム・ティクヴァ氏のデビュー作に興味を抱き、中古DVDをAmazonマーケットプレースで初購入。
誠に満足できる出品者様で感謝の限り。

マリアの受難(1993)
DIE TODLICHE MARIA
DEADLY MARIA
メディア 映画
上映時間 106分
製作国 ドイツ
公開情報 劇場公開(日本スカイウェイ)
初公開年月 2007/03/24
ジャンル ドラマ/サスペンス


【クレジット】
監督: トム・ティクヴァ
製作: シュテファン・アルント
トム・ティクヴァ
原案: トム・ティクヴァ
脚本: トム・ティクヴァ
クリスティアーヌ・ヴォス
撮影: フランク・グリーベ
音楽: クラウス・ガーターニヒ
トム・ティクヴァ

出演: ニナ・ペトリ
カーチャ・シュトゥット
ヨーゼフ・ビアビヒラー
ペーター・フランケ
ヨアヒム・クロール

【解説】
 「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」のトム・ティクヴァ監督のデビュー作。2007年3月、最新作「パフューム ある人殺しの物語」の公開に合わせ、本作の日本初公開が実現。暴力的な夫と寝たきりの実父に束縛される主婦マリアの抑圧された狂気の内面世界が、シュールかつ緊張感みなぎる映像で展開していくサイコロジカル・スリラー。

(以上、allcinemaより)

Yahoo!映画のレビュアーでmovie oyaji様の感想が、最も同意できる内容でしたので、参考にさせていただきました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id327172/

確かにサイコなスリラー作品だけど、グロでぞっとする内容でなくて良かったです。
(夢での出産の場面も、何処かダリの絵−Geopoliticus Child Watching the Birth of the New Man 新人類の誕生を見つめる地政学の子供−に似ている感じ。)
人生苦難の経験値が高い(と勝手に思っている)私としては、孤独あるあるな情景ばかりで、思わず涙しました。
しかし、まだ底なしの苦しみにまでには、至っていないのではないか。
それは、チェストの隙間に手紙を送り続けた木彫りの人形と、隣棟の著作リスト収集家である彼氏のお蔭もあるのでしょう。これからも辛い思いは続きそうだけど、父と夫に苦しんだ以前よりはましになるのかな。今後の彼女の人生があるとしたら、過去に押し込んでいた苦難の受容と変容を経て佳き物になることを願います。

日本では2007年に一緒に公開された映画『パフューム ある人殺しの物語』は予告編とGyaoの映像紹介だけで本編は未見だけど、たしかに似ていますね。
トム・ティクヴァ監督の原点や人間の(耐えうる)苦難がテーマの作品に関心を持っている方にご覧頂きたい映画です。





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ありがとうございます。
次回作の公開を機に、トム・ティクヴァ監督の過去作品特集が上映されると嬉しいのですが、果たしてあるでしょうか。是非、単館のスケジュールに期待したいところです。
このような古臭い陰鬱な映画を大事にしてくれるミニシアターが段々減ってしまうのは、本当に寂しい限りです。





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にゃん★たろう

Author:にゃん★たろう
こだわりの映像作品(DVD、劇場映画、TV)他についての感想と雑記です。

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